スカイ・ライダーズ

自転車に乗ります

ロードキャリパーブレーキの引き量互換などの話

以前著した記事【シマノSTIレバーでカンパブレーキを引く - sky riders

において引き量の記述が少なかったので、元記事に補足でもしようかと思ったのですが、機構と引き量の相関なんかが思いの外ややこしかったんで、新しくまとめ記事でも書こうかと思い立った次第です。

では早速本題に入りましょう。まず、SLR-EV、NewスーパーSLR、スーパーSLRってのは、引き量じゃあなくて機構の名前です。古いやつだと無印SLRとかもあります。

引き量にはNewスーパーSLR(NewスーパーSLR互換)、スーパーSLR(スーパーSLR互換)があります。ですが、これはおそらくブレーキの引き量自体についてシマノ側が特に定義名を設けていないため、便宜上第三者が名付けたものと思われます。これがややこしさを生んでるっつーわけです。

詳しく見ていきましょう。ちなみに当然ですが、同型式のブレーキとSTIの引き量は同一です。まず、SLR-EV(機構名)を採用しているブレーキ(BR-6800、BR-9000など11s世代)の引き量は、NewスーパーSLR互換です。

で、NewスーパーSLR(機構名)を採用しているブレーキ(BR-6700、BR-7900、BR-4700など)の引き量も、NewスーパーSLR互換です。引き量がNewスーパーSLR互換のSTIで引くブレーキを決める時に、SLR-EVかNewスーパーSLR(機構名)はどっちでもいいわけですね。

スーパーSLR(機構名)を採用しているブレーキ(BR-7800、BR-6600など)の引き量はスーパーSLR互換です。

で、NewスーパーSLR互換とスーパーSLR互換をごちゃまぜにして使う時に互換性の問題が発生します。ひとまずこの図をご覧ください。実線がA互換(本来の性能を100%発揮できる)で、点線がB互換(使えるが本来の性能を100%は発揮できない)です。

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わかりにくいっすね。噛み砕いて説明しましょう。上半分のボックス2群の引き量がNewスーパーSLR互換、下半分がスーパーSLR互換です。NewスーパーSLR互換のSTIは引き量が多く(=同一ストロークで引いた時に引く力は弱い)、NewスーパーSLR互換のブレーキは弱い力でも強いストッピングパワーが発生します。んで、NewスーパーSLR互換と比較してスーパーSLR互換のSTIは引き量が小さく(=同一ストロークで引いた時に引く力が強い)、スーパーSLR互換のブレーキは弱い力では発生するストッピングパワーは弱い、と。つまり、スーパーSLR互換のSTIとNewスーパーSLR互換のブレーキの組み合わせが公式で禁止されているのは、少しのストロークの引きで強いストッピングパワーが発生されてしまいコントロール性が悪く危険だから、っつーわけです。NewスーパーSLR互換のSTIとスーパーSLR互換のブレーキがB互換なのは、たくさん引かないとなかなか止まらないからですね。ちなみに、カンパやスラムのエルゴ/ダブルタップとブレーキはスーパーSLR互換です。ぼくがやっているようなNewスーパーSLR互換のSTIでカンパブレーキを引くのはB互換というわけですね。

意外と短く終わってしまいましたが、何かの参考にでもなれば幸いです。ではまた。