スカイ・ライダーズ

自転車に乗ります

純正タイヤからコンチネンタルGP4000S2へ (比較)

この間コラムカットをした時に、プロショップのおにーさんにそろそろタイヤの交換が必要だね、と言われたのでタイヤを変えました。シュワルベ・ルガノくん、1年半お疲れ様です。タイヤを新調するにあたって、ロード乗りの知り合いにはシュワルベワンを勧められ、自分ではハッチソンのフュージョン5ギャラクティカなんかが欲しいかなあと〜思ってたんですが、安いとこ探すのも面倒だったんで定番のGP4000S2を選んだという経緯があります。耐久性が高めなのでランニングコストも低くなりますし。どうでもいいですね。

本題に入る前に、定番の定番、日本人へのiPhoneのシェア並の普及率を誇り、掃いて捨てる程ネット上にインプレが転がっているGP4000S2の記事をなんで今更書くのかっちゅー話をちょっとします。インターネッツに見られるこのタイヤに関する私的な記事は、「各社フラッグシップタイヤとの比較」と「純正タイヤとの比較」に大きく二分されると僕は分析してます。前者は有名ブロガー(笑)みてえな偉〜〜〜〜いお方がそれはもう圧倒的かつゴージャスかつワンダフルかつアンビリーバブルな情報量で書いてるパターンが多く、後者はどこの馬の骨とも知れないチャリンカスが、「巡航速くなった!w買ってよかった〜😂」というような非常に質素で簡潔でカジュアルで口当たりの軽い文章に帰結しているパターンが多いです。そして今回僕は後者側の記事をなるべく粘っこくしつこく書くという試みに挑戦することを決意した、ってわけです。僕もどこの馬の骨ともの知れないチャリンカスの一人なんですが。

 

まず今回GP4000S2の比較対象となる(哀れな)タイヤは、冒頭でも触れたシュワルベ・ルガノです。実売1本2000円程度の、まともなメーカーのボトムレンジですね。ネットでの評判はかなり悪いです。ヴィットリアだとザフィーロ、コンチだとウルスポなんかと競合します。

コンチ全般に言えることがどうかは知りませんが、このGP4000S2については実際のタイヤ幅が表記値より太いことで結構有名です。それを考慮したのと、今使っているホイール(WH-RS10)がナローリムなので23cを検討していたのですが、25cの方が安く買えそうだったので25cにしてみました。まあいずれホイールを買い換えるとしてもこのご時世です、きっとワイドリムだしまあいっか〜、ってなノリです。


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パッケージではお馴染みコンチネンタル・マダムが好戦的な視線を浴びせかけてきます。製造者が消費者を見下すというコンチネンタルの姿勢には最早あっぱれと言うほかないでしょう。このおばちゃん、前作GP4000Sでは4人だったのがS2で二人に減ったらしいです。やはりリストラでしょうか。

余談はさておき。コンチのタイヤは嵌めにくいとよく言いますが、特にそんなこともなくわりかしあっさりと嵌まりました。ルガノと大して変わんないです。

また、やはりタイヤ幅はだいぶ太めです。装着時は実測で27mm近くあり、同じ25cのルガノと比較してももっこり感がだいぶ増します。これは見てくれ的にも走行性能的にもあんまし好ましい事ではないのでぼちぼちおニューのホイールを探さなきゃですね。また、フレームによってはクリアランスが足りずフレームに擦る可能性もあるので注意が必要です。

 

早速走行インプレに入ります。もちろんこれは僕個人の感想であって、人によって感覚は違うので参考程度にお願いします。ちなみにチューブはコンチネンタル、空気圧はルガノで走っていたときと条件を揃えてフロント6.5barリア7barです。

まず漕ぎ出し〜加速時の感覚ですが、ルガノと変わらないです。重量的にはこのタイヤは公称225gと、他社フラッグシップと比較してもそこそこ軽量な方で(例えばVittoria CORSA G+が250g)、公称重量が350g(!)のルガノと比較すると前後で200g以上軽くなっているはずなのですが、僕が鈍いのか感じ取れませんでした。あ、登りは少し楽になったような気がしないでもないです。よく聞く「ギアが1枚軽くなった」みたいなペダリングが軽い感覚は皆無ですが、転がり抵抗の低さからか、上死点/下死点付近で駆動力が掛かっていなかったり弱まったりしている時の失速が若干抑えられているような気がしないでもないです。まあ要は誤差範囲ってことですね。GP SUPERSONIC(23c/150g)くらいまで行けば感じられるのかもしれませんね。

巡航性能の向上は明白に感じました。巡航性能の向上と言っても、巡航するのが楽というのは適切な表現ではなく、スピードを載せるのが容易というよりは、いつも通りの強度で回しているのにメーターを見ると数km/h速度が乗っている、という感覚に近いです。これもやはり路面抵抗の低さからくるものでしょう。登り坂や加速では外周部の重量が大きなファクターを占めてきますが、平地巡航や下りでは軽量化よりも摩擦抵抗を減らす方が圧倒的に効いてきます。ハブなんかも然りです。

この性質は、惰性走行時に更に顕著となります。具体的な例えを出すとすれば、少し先の信号が赤になったのを目視して脚を止めて惰性走行+ちょいブレーキでゆるやかにスピードを落としていく、といった場面でルガノの感覚でそれをしていると、信号間近で想定よりスピードが落ちていなくてちょっとひやひやする、というような感じです。下り坂でも気持ちスピードが乗りやすい気がしました。あと足元から聞こえるゴーーーッって音が耳に心地良いです。

また、コーナリング性能の向上も大きく感じました。高速域からブレーキングしながらコーナーに突っ込むようなシチュエーションで、ルガノではブレーキング中にリアが流れるだとか、コーナリングフォースが足りないってことが多々あり怖い思いをすることも頻繁だったのですが、GP4000S2ではそれが無くなり、想像通りのラインをトレースできるようになりました。がっちりグリップするので安心して飛び込めます。

走りとしてはトータルで見ると速くなっているのは当然ですが、僕としてはそれよりも走っていて感じる「ああ、俺路面抵抗少ねえ乗り物に乗ってんな」という感覚がとても気持ち良くて気に入りました。

ここまでまあまあ褒めそやして来ましたが、このタイヤには大きなウィークポイントがあります。乗り心地です。これに関してはルガノよりもだいぶ酷いと感じました。

他社フラッグシップタイヤと比較するとGP4000S2の乗り心地がよろしくない、っつーのは事前に見聞きして知っていたましたし、ある程度の心構えはできていたのですが、シュワルベワンやPro4どころか安タイヤのルガノよりも劣悪な乗り心地だとは思っていなかったのでちょっとショックです。よくわからん表現で申し訳ないのですが、ルガノが「コン」と伝えてくる振動が「ゴン」になり、「ゴゴゴ」が「ガガガ」になります。僕は通学において、舗装の悪さで(僕の中で)悪名高い国道1号の川崎付近を利用するのですが、数km走っただけで手とお尻が悲鳴を上げました。手はTNIの超々ジュラルミン製のハンドルから、お尻はカーボンの板に等しいサドルから受ける振動攻撃はもはや新手の拷問です。先述のコンチネンタル・マダムがあのような表情をしている意味がようやく分かってきます。あれは彼女らからの「ふん!アンタ、生半可な覚悟でアタイたちの作ったタイヤを使おうとしてるんじゃないかい?そんなんじゃあ痛い目を見るわよ!」てなメッセージなのでしょう。

耐久性については未検証なので追って補足という形で付け足すかもしれませんが、一般的には耐久性が高いタイヤと言われていることは付け足しておきます。

 

まとめです。走行性能は純正タイヤからの変更で全方向において数段向上すると言えますが、(僕の場合)乗り心地については劣化するという結論に落ち着きました。ロングライドには向いていないかもしれませんが、クリテリウムなどレース用途には適したタイヤでしょう。あとドMの人はこのタイヤにするのがいいです。強く推奨します。

全然まともなこと書けてないですが、今回はこの辺で筆を置きます。では。