sky riders

色々な乗り物と音楽の日記

AGPtEK A01を買ってみました

家でのんびりしていたら乗る予定だった電車に遅れそうになり、慌てて駅まで走ってたら前にいた小学生の女の子が何故かぼくからダッシュで逃げ始めたので完全にやべー奴になってしまったんですけど、これってぼくが悪いんですかね。どうもそんな気はしないんですが。

はい、AGPtEK A01です。それなりのサウンド・ギークでないと文字面だけ見てもなんのこっちゃって感じでしょう。Made In China、ひいてはDesigned In Chinaのデジタルオーディオプレーヤー、要するに中華DAPってやつですね。DAPってのはデジタル・オーディオ・プレイヤーの略です。

ちなみにまともなDAPの代表格はiPodシリーズ、Walkmanシリーズです。ぼくもこれまで4種類くらいのウォークマンを使ったことがあります。1万円弱〜3万円台で買えて、ハイエンドには30万円ってのまであります。これはもうカルトの世界ですけど。はは。

売れ筋だけあって、もちろんそれらの商品群はどれも安定して完成度は高いです。で、それと対局を成す(?)のが中華DAPの世界。価格も幅広く、徹底的にコストを削り、ハナから顧客から搾取することしか考えていないような粗悪商品もあれば、著名なオーディオエンジニアを開発に迎えたりして真摯に開発された商品なんかもあるわけです。

この辺の見極めは非常に難しいので、海千山千のオーディオ・オタク、サウンド・ギークたちのレビューを必ず参考にしましょう。基本的に購入はネットになりがちなので試聴もできませんし、何も調べずエイヤッと買うのは非常に危険です。

そうして購入に至った今回の子。

 

 

このBluetooth無しモデルで、購入時の価格は3298円でした。安い。

 AGPtEKってメーカーは確かアメリカ資本の中国企業で、Amazonの格安DAPトップセールスはここの商品が占めてたりします。

で、そのAGPtEKのDAPの中で一番音質に定評があったのがこのA01です。巷ではiPhone6sと同等クラスと評されてます。ほんとかなあ。

実機レビューに参りましょう。付属品は充電/転送ケーブル(microUSB-B)、アームバンド、イヤホンです。イヤホンはearpods以前のiPhone/iPodの純正イヤホンに酷似しています。

本体は一体成型の合金製、デザインもそれなりでなかなか高級感があります。が、裏面のロゴなんかの野暮ったさは玉に瑕です。また、microSDスロットの無骨さや、各ボタンの取り付け精度からも安さが窺えます。あと、小ぶりな見てくれの割は85gとけっこう重く、手に持った感じが結構ずっしりします。参考までに、iPod touch(gen5~)があの大きさで88gです。

対応フォーマットはmp3、wma、wav、ape、flacです。flac音源に対応してるのは嬉しいですね。m4aが非対応なのは注意しましょう。流石にハイレゾには対応してませんが、microSDが最大128GBまで対応なのは褒められます。320kbpsのmp3やflacでボンボン曲入れてると64GBじゃ足りなくなるんですよね。内蔵メモリは8GBと貧弱ですが、まあ許容範囲でしょう。あと電池持ちもなかなかで、使い方にもよりますが無充電で1週間くらいはフツーに持ちます。

 

そろそろ肝心の音質の話に移りましょう。ぼくはオーオタでもなんでもないそこらのバカ耳なので参考程度に捉えて頂きたいのですが、確かに音質は価格を考えると驚異的でした。価格破壊もいいとこです。手持ちのWalkman NW-A20シリーズと比較して見ていきましょう。使用イヤホンはBOSE SoundSport(有線)です。ちなみにNW-A20は、ウォークマンの中では中上位クラスに相当するモデルで、実売2万程度で売られていたものです。本来たかが3000円のプレイヤー相手にこれを引き合いに出すのがまずおかしいんですけどね。

  • 音の解像度 : これはウォークマンの勝ちです。当たり前です。ウォークマンと比較すると、A01は全域でクリアさに劣ります。
  • 高音域 : 気持ちウォークマンの方が良く思えるも、大した差は感じられず。
  • 中音~中低音域 : これ、信じられないことにA01の圧勝です。ギター、ベースなんかは断然気持ち良く鳴らしてくれます。
  • 低音域 : こちらはウォークマンの勝利。これは安中華の宿命みたいなもんですけど、低音の質というよりは量が不足している印象がありました。ですがスマホレベルよりは断然上です。

とまあこんな感じで、3000円という価格を鑑みると驚異の音質でした。

 

さて、ここまで読んで頂いた方々の中には「あれ?3000円でほぼWalkman並みのDAPってこれもう買い確定じゃね?」なんて思った方もいるでしょう。実はまだ音質と並んで大事な部分に触れていません。そう、操作性です。

結論から言いましょう。拷問です。WalkmaniPodレベルを求める人は絶対に買ってはいけません。

まあレビューを見て薄々勘付いてはいたのですが、それにしてもひどいです。あんまりにもク○な点が多すぎるんで、箇条書きにしてみました。

  • 楽曲の頭出しができない
  • 電源ボタン以外の主要操作系が全てタッチキーなのでノールック操作ができない
  • 音量変更のための物理ボタンが存在しない
  • ↑よって、音量変更のためにいちいち取り出す必要がある
  • ↑更に、その手順が死ぬほど面倒臭い。誤作動防止なのか、そもそも電源キーを2回押ししないと画面が点灯しない。その上、音量を変更できるのは再生画面のみ。曲選択画面、ホーム画面などでの音量変更は不可能
  • 物理キーのレスポンスが悪い。先に述べたように電源キーをカチカチッと2回押しすると付かず、もう一度押してみると一気に3度押し判定されて画面が付いてすぐ切れることが多数。これめちゃくちゃイラつきます
  • 再生をしばらく止めるとスリープに入り、復帰時にランダムで操作不能→再起動不可避
  • アルバム順、曲順、アーティスト順それぞれにA-Z整列・ジャンプが無いため曲探しが面倒
  • リピート、シャッフル等がいちいち設定を開かなければいけない
  • フォントが中華フォント。カタカナ、ひらがなが崩壊
  • 電源ボタンのすぐ下に、電源ボタンと全く同じ形、大きさの録音ボタン。めちゃめちゃ押し間違いやすい
  • アーティストからの全曲表示が不可能
  • feat.○○みたいなのが絡んでくるとアーティスト表示がぐちゃぐちゃ

パッと思い付いただけでもこのくらいで、他にもなぜかRADWIMPS3とRADWIMPS4が統合されて一つのアルバム扱いになる、みたいな訳の分からないバグがてんこ盛りと、操作性やUIに関しては最悪を通り越してもはやギャグです。潔く諦めましょう。

 

総括に入ります。確かに音質は値段を考えるとぶっ壊れですが、その他が壊滅的な音質一点強化型DAPと言ったところです。その音質もあくまで価格を考えれば、の話なので、2,3万出してまともなDAPを買った方が幸せになれることは間違いないでしょう。普段はスマホだけどスマホよりちょっと良い音のポータブルオーディオプレイヤーを使ってみたい、的な人や単純に格安中華DAPに興味がある人にはお勧めできますが、その程度です。ぼくはまあまあ満足しています。悪いことは言わないので、WalkmaniPodからの乗り換えはやめといた方がいいです。待っているのは絶望だけなので。