スカイ・ライダーズ

自転車に乗ります

相対性理論presents 変数I

このブログは自転車関連の記事に埋め尽くされて久しいが、どうやら本来は雑記までなんでもありの自己満足的な備忘録として開設したらしい。だが書くようなことが必然的に自転車の話題に限られるので、僕自身忘れていたというわけなのだ。

というわけで今回の記事はいわゆるライブ・レポートである。最初にお断わりしておくが、僕は音楽、というより音に対して理屈を述べて解説できる知識など持っていない。どこのアレンジがどう、とか帯域がどう、とかベースラインがどう、みたいなことなどさっぱり分からない。なので、この文章はあくまでレポート、ただの起きた事実の報告、それにたまに僕の感想が入ったよく分からないものになるはずだ。また、この手の文章を書くのは僕にとって新たな試みなので、他にも拙い部分が多いだろうが承知願いたい。

今回観劇した相対性理論なるアーティストだが、ベロを出した写真が有名なとあるドイツ人物理学者とは全く関係はない(厳密にはグループの命名理由に関わるが)。メンバー全員が日本人のロック・バンドである。このバンド、いわゆる邦楽ロック・バンドというフレーズから想起されるものとはかなり隔たりがあるそれなりに特殊なグループなのだが、詳細は手元のスマートフォンを数タップすれば大まかに読み取れるだろう。そのためこの記事では言及を控えるが、僕はこのバンドについて個人的に、「人間界の悲哀や絶望をワンダーランドの住人が歌っている」というイメージを持っている。このような陳腐な表現はあまり用いたくないのだが、たぶん、このバンドのキーパーソンであるやくしまるえつこは、常人の域からはかけ離れたところにいるひとなのだ。百聞は一見に如かず、ということわざがあるが、この場合は「百見は一聞に如かず」なので、興味を持たれた方は是非聴かれたし。

 

 

さて、そろそろ肝心なレポート部分に入ろう。時は2018年9月2日、所はEX Theater Roppongiだ。この会場は六本木駅から徒歩5分程度という高立地にある。また開館も2013年末とかなり新しい建物なので、設備はなかなかこざっぱりとしている。

入場開始は17時、公演開始は18時とあったので、16時30分くらいを目安に六本木駅へ向かった。チケットとドリンク代の500円玉と携帯をポケットに突っ込み、残りの荷物を駅のコインロッカーに預ける。ライブ会場のコインロッカーというものは大抵の場合で割高だし、終演後に非常に混雑するので僕はあまり好まない。

16時40分には入場待機スペースを訪れたのだが、そこは既に相当数の人間でごった返していた。人々を眺めながら入場を待つ。年齢層は比較的高めで、20代中心に30代以上がぽちぽちといったところだろうか。10代と思しき者はあまり見られなかった。馬鹿騒ぎをするような場を弁えぬガキが居ないのはありがたいことだが、カップルで訪れている男女がかなり多く、結局メンタルを削られてしまった。

そうこうしている間に入場が始まる。整理番号はAの700番台。スタンディングのキャパは1700人強だが、おそらく余裕を持たせているはずなので、ちょうど真ん中くらいだろうか。悪くはない。入場し、500円をドリンク用コインと引き換えたのち、地下階へと向かってゆく人々の流れに乗ってエスカレーターで階下に降りてゆく。ん?チケットには1Fと記載があったはずだが。近くにいた係員に訪ねたところ、このチケットの1Fスタンディングとは、会場では地下3Fにあたるらしい。まったく紛らわしいものだ。

ライブホールに入る。想定よりもかなりステージまでの距離が近い。実際がどうかはさておき、体感としてはZepp Tokyoよりは一回り小さいイメージだった。中央左寄りに陣取ったが、前方の大柄な男性が一定数おり、小柄な僕にはかなりステージが見えにくい。女性など尚の事だろう。近くにいたカップルも話していたが、スタンディング・スタイルを取るライブハウスでは何かしら身長別に人を詰めるシステムが欲しいところだ。実現はかなり難しいだろうが。

18時を5分ばかり過ぎた頃だろうか、場内が暗転し、静かに幕が開いた。ようやく待ちに待った公演の始まりである。 

 


幕が開くと、半透明のスクリーンに映像が映し出される。この手法は最近流行りなのだろうか、昨年末に観覧したDAOKOのライブでも採られていたのが記憶に新しい。
半透明のスクリーンには映像が投影されたまま、1曲目の演奏が始められた。やくしまるえつこがお馴染みの9次元楽器、ディムタクトを振る。最初の曲はウルトラソーダだ。いきなり少し音程がズレたように聴こえた。大丈夫だろうか。2曲目のBATACO、3曲目のキッズ・ノーリターンとシームレスに演奏は続き、それが終わったところでようやくやくしまるが口を開く。「コンコンコン、なんの音。相対性理論の音。」正直よくわからんが、まあ彼女のMCというのはそういうものである。「相対性理論プレゼンツ。」「変、数、ワン。」やくしまるの手にはベロを出した犬のパペットがはめられていて、彼女のワン、でその犬もワン、と口を動かした。呆気に取られている隙に、4曲目、ケルベロスの演奏が始まる。やくしまるは左手にも犬のパペットをはめていて、両手の犬は歌に合わせてゆらゆらと踊り、たまに口をわんわん、とやった。5曲目はチャイナアドバイス。この曲は相対性理論の中ではかなりメジャーだが、ライブで披露したのは新体制になってから初のことのようだ。演奏は6曲目のとあるAroundと続く。些細なことだが、やくしまるは公演中によく水を飲む。両手でペットボトルを持って、ゆっくりと飲むのだ。そしてその割にはペットボトルの中身が存外に減っていなかったりするので、時に我々をぎょっとさせる。
とあるAroundが終わったあと、やくしまるはそうして水を飲んだ。その間にもマイクは音を拾っているので、ペットボトルの蓋がカチャ、と音を立てて閉められる音までも聞こえてくる。おもむろに彼女は言う。「Hey,Siri」束の間の沈黙の後、続ける。「ここはどこ」そして7曲目の帝都モダンの演奏が始まった。そうだ、ここは東京だ。帝都モダンは個人的にかなり好きな曲なので、こで聴けたのは嬉しい。8曲目の四角革命では永井聖一がパラレルパラレル、と口ずさみながらギターを弾いていたのが印象に残っている。9曲目はムーンライト銀河。ミラーボールが廻りだし、スクリーンには星空が映し出され、会場は一瞬で小宇宙と化す。箱の屋根が低めなことも手伝ってか、その没入感はこれまで感じたことのないものだった。また、この曲では永井がバイオリンの弓のようなものを用いてギターを弾いていた。そのような演奏技法があるのだろうか。
ムーンライト銀河の演奏が終わると、再びやくしまるは水を飲み、そしてまたもおもむろに口を開く。「みなさんが静かになるまで、10秒掛かりませんでした。」もちろん、10曲目はやくしまるえつこの新曲、放課後ディストラクションだ。何がもちろんなのかは、この曲の歌詞を一目見ればお分かり頂けるかと思う。CDに収録されているものとは大きく違ったバンドアレンジだったが、こちらの方が原曲よりも好みかもしれない。11曲目は、やくしまるえつこ名義よりヴィーナス&ジーザス。これは予想外のサプライズだ。
ヴィーナス&ジーザスの余韻に浸っていると、前方でどこか間の抜けたような携帯の着信音が鳴り響いた。しかしそれはマナーの悪い客などによるものではない。ステージから聴こえるのだ。やがて音は鳴り止む。「着信音じゃないよ」やくしまるが言う。「世界を終わらすラッパの音。」そして12曲目の天地創造SOSが始まる。それにしてもやくしまるえつこというひとは、話し方をとっても間の取り方が絶妙である。言葉を受け取るには十分だが、その意味を考えるには不十分な時間を僕に与える。すっ、すっ、と言葉は頭に入ってくるのだが、それを整理するには敵わない。
13曲目は夏の黄金比。夏が終わりを告げようかという9月のはじめにぴったりの曲だ。真部、西浦のコーラスが無いのが少し寂しい。14曲目は小学館。記事をチンタラ書いているせいでそろそろ記憶が危ない。15曲目のFLASHBACKはライブ用のオリジナル構成。これは開演からずっと思っていたことなのだが、ベースの吉田が何から何まで本当にカッコいい。特にこのFLASHBACKの間奏でエネルギッシュに掻き鳴らす姿には、男の僕でさえ惚れそうになったくらいだ。きっといくらかの女性ファンは妊娠してしまったに違いない。

FLASHBACKの演奏が終わると、やくしまるは小さく「バイバイ」と告げ、メンバーが退場した。あまりに呆気ない幕切れかに思えたが、ものの数秒で場内はアンコールを求める手拍子に満たされる。手拍子は次第に早くなり、そしてどこからともなく元の早さに戻る。これを3回ほど繰り返した頃だろうか、衣装を変えたやくしまるとメンバーが再びステージへと戻ってきた。凄まじい拍手が起こる。興奮冷めやらんまま、アンコールの1曲目がはじまった。昨日リリースされたばかりのあたりまえつこのうた きゅうばんだ。まだきちんと聴き込めてはいないのだが、きゅうばんが最もバンドで演奏しやすいのかもしれない。そして2曲目。僕が相対性理論で、いや、僕が今知る音楽の中でも最も好きな曲、たまたまニュータウン(2DK session)だった。イントロの触りを聴いた瞬間に、全身を高揚感を纏った感動が駆ける。パフォーマンスは筆舌に尽くし難い素晴らしさだった。神々しくさえ感じられた。長い長いアウトロは、永久にだって聴いていられる気がした。アンコール3曲目、今日のラストを締めくくるのはミス・パラレルワールド。軽快なリズムが耳に心地良く、熱狂から覚ましてくれる。最後にやくしまるが「グッナイ」と言い、メンバーが退場してゆく。最後までこちらに何回も手を振ってくれていた永井の姿が見えなくなると、明かりが灯り、終演を告げるアナウンスが流れた。

 


以上が僕の観た変数Iだ。筆を置く前に、全体を通して感じたことをいくつか記しておく。

まずはファンのマナーの良さだ。ロックバンドやポップアーティストのファンというのは得てして公演中に野次を飛ばすような無粋な連中がいくらかはいるものなのだが、今回の公演ではそうした輩は全く見られなかった。偶然かもしれないが、これはそうあるものではない。観劇時のいわゆる地蔵は思っていたよりも少なかった。もちろんモッシュや圧縮とは無縁なのだが、自然に生まれた個人のテリトリー内でそれぞれが頭を振ったり、身体を揺らしていた。この手のアーティストのライブとしては理想的な観劇スタイルだろう。いつか行ったBABYMETALの公演のように、前後に押し潰され、誰のものか分からない汗にまみれる、半ば暴動のようなライブもそれはそれで楽しいのだが。なんとか最前列までこぎつけ、軽い酸欠状態で拝んだSU-METALは神の具現化としか思えなかったものだ。

 

公演の内容についてだが、LOVEずっきゅんやスマトラ警備隊などの定番とも呼べる楽曲が除かれた一方で、普段あまり演奏されない曲がそれなりに多かったのが新鮮だった。また、公演のタイトルイラストが"X"を基調としたものだったため、X次元へようこそがセットリストに含まれるかと予想していたのだが、その予想は外れる結果となった。本当に文句の付けようのない素晴らしいライブだったが、欲を言うならば、わたしは人類を聴きたかったところだ。あの曲は是非とも生で聴いてみたかったのだが。しかし、わたしは人類は1ヶ月後のRedBull Music Fesで大々的に披露される。それを考えれば仕方のないことだ。文句は言えまい。
正直に言えば、他にも聴きたかった曲はいくつもあった。しかし、今回の物販でも「みらいの召喚カード」が販売されていた。それはつまり、近いうちに相対性理論はまたどこかで公演を開催してくれるということだ。それをまた観に行けばいいだけのことではないか。人生の愉しみがまた一つ増えた。


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自転車紹介その2

やっぱ自分語り的な文章はですます使った方が書きやすいですね。文体は内容によって使い分けて行こうかと思います。さて、今回は自転車弄りが一段落ついたので仕様を書いてきます。


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まともな写真が少なかったので自室からこんにちは。

ベース車両は2017年モデルのCAAD OPTIMO Tiagra 48サイズです。純正パーツはフレームセット・ヘッドパーツ・シートクランプくらいしか残ってません。

まずはコンポーネントから。

 

クランクセット

カンパニョーロ アテナカーボン パワートルク 170mm 53-39T

カンパで組み直すにあたって、フレームの造形のシンプルさからクランクセットは5アームと決めてました。まあ4アームより安いというのもあるのですが。敢えて53-39Tのノーマルクランクを採用したのはコンパクトが物足りなかった、とか身体が重いギアを求めている、みたいなかっこいい理由ではなく、単純に見た目による選択です。カンパニョーロのコンパクト用5アームクランクは、小さい歯数のインナーに対応するためpcd110の仕様となっているのですが、これがめちゃくちゃ格好悪いのでそのためです。じゃなきゃインナー39Tなんて買ってません。理想は52-36×12-28ですかね。

パワートルクなのに特に理由はありません。どうせパワートルクだろうとウルトラトルクだろうと踏んで違いが分かる程の脚を持っていないので。弁解っぽくなりますが、構造上他が同じならばパワートルクの方がウルトラトルクよりも軽量です。実際、このアテナクランクはミドルグレードにも関わらず現行デュラエースのクランクセットよりも軽量でした。

アルミのFC-6800からの変更ですが、乗ってみるとクランクの剛性の変化は感じられませんでした。FC-4700→FC-6800の際は明確な剛性増を感じたのですが、素材は違うといえミドルグレード同士なので大した差は無いのでしょうか。

また試験的に長さを165mm→170mmと変更してみましたが、定説通り回しやすさは少し落ちました。ですがかといって乗りにくいという訳ではないので、しばらくは170mmで乗ってみようかと思います。クランクだけすげえ長くなったな。

 

エルゴパワー

カンパニョーロ アテナ ウルトラシフト

元々シマニョーロで組むためにウルトラシフトが必須だったので、ウルトラシフト対応かつ安価なエルゴを探して行き着きました。ウルトラシフト対応のアテナエルゴはデビューイヤーのみなのでレアかもしれません。大した貴重価値は無いですが。使用感に関しては以前著したシマニョーロの記事を見てください。

 

リアディレイラー

カンパニョーロ アテナ

購入理由は安かったから、それだけです。カーボンではなくアルミ製で、見た目がチープなのがどうも気に入りません。エルゴパワーの年式の事情で、所謂お寿司RDを買わねばならなかったのですが、新品販売がアテナのみ(存在意義:フロントトリプル)な上、中古も死ぬほど流通量が少なかったので選択肢がほぼ存在せず苦労しました。新品で古臭いアテナを買うのも癪なんで中古です。

 

フロントディレイラー

カンパニョーロ スーパーレコード Φ32.0

コーラス以上は羽根がブラックなのでコーラス以上と決めてはいたのですが、たまたま安く買えそうだったのでスーレコになりました。外羽根がフルカーボンなので若干耐久性が怖い感じはありますが、ヘタレの僕がチンタラ乗ってるくらいではそう簡単には壊れないでしょう。変速性能は正直うんこです。エルゴ×FD-4700の方がマシ。

 

スプロケット

シマノ CS-5800 11-28T

シマノスプロケをカンパドライブで引かせています。詳しいことはいずれ書こうと思っていますが、変速自体はフツーです。

フロントが53-39なので本当は30Tか32Tを入れたかったのですが、アテナRDで引ける最大歯数が29Tなので断念しました。この構成ではヒルクライムやキツめの登りが入るロングライドがかなりキツい、というか無理なので、どう対処するか悩んでいます。山登る時だけフロントにコンパクトクランクを入れるくらいしか現状では選択肢が思い浮かばないので、どなたか解決策を提案していただければと思います。コメントお待ちしております(他力本願寺)。

 

チェーン

シマノ CN-HG600-11

一番安い11速用チェーンです。次はKMCでも使ってみようかしらん。

 

ブレーキ

カンパニョーロ コーラス

フロントは十分に効きますが、BR-6800辺りと乗り比べても制動力に差を感じます。制動力の立ち上がり方はシマノより好印象で扱いやすいです。リアはシングルピボットなので、あってないようなものです。

 

コンポーネント終わり。次はハンドル周りなど小物です。

 

ハンドル

Deda ニュートンシャロー 400mm

シャロハンを選んだのは100%見た目です。キャノデにはシャローというのはステレオタイプっぽい感じがしますが、実際これが一番格好良いんだから仕方ないんですよね。シンプルなフレーム形状、シャロハン、カンパの組み合わせは最強です。ROTUNDOなどと悩むも、形状の美しさで浅曲がりのニュートンを選択しました。小耳に挟んだ話なのでソースは無いですが、Zero100シャローとも微妙に形状が異なるらしいです。

 

ステム

FSA SL-K 110mm 6° 

キャノンデールプロサイクリングだかリクイガスだかが使っていたのを覚えていたので買ってみたやつです。ハンドルの変更によってリーチが少し長くなりすぎたケがあるので、機会があれば100mmに変更したいと思っています。

 

シートポスト

FSA SL-K Φ27.2 SB20

購入理由は同上です。サドルをかなり前に突き出してポジションを合わせているのですが、これはあまり見栄えが良くないので、ステム購入のタイミングでセットバック0のものに変更しようかと思ってます。知人が使っていてかっこよかったので、ZIPPのサービスクルスSLが今のところの筆頭候補です。

 

サドル

サンマルコ アスピデスーパーレジェーラ(中華)

安くて軽かったのでとりあえず繋ぎ用に付けています。いずれはセライタリアSLRを購入する予定ですが、乗っていて特に不満はないのが困ったところです。とはいっても黒中華は精神衛生上あまりよろしくないですね。

 

ペダル

マビック ゼリウムSLR Ti

前回の記事にも書きましたが、要はXpresso12の色違いです。変更前に付けていたXpresso4との違いは主にボディとシャフトだけなので、使用感はまるで変わりません。完全に見た目チューニングです。

変更の際にシマノもちょっと考えたのですが、やはりどうも買う気になれませんでした。見た目の野暮ったさは言うまでもないですが、レースにも出ずスプリントなんぞ滅多にすることのない僕には固定力は無駄に高いだけでした。またタイムに慣れた身にはステップインがスムーズに行かずフラストレーションが溜まります。見ても触っても作りの頑丈さでは比べ物にならないとは感じますが、軽くてかっこいい方が僕は良いです。クリートの減りがゲロクソ速いという欠点はありますが。ガンガン乗る人はシマノ、盆栽気味の人はタイムって感じですかね。スピードプレイとルックはよくわかりません。

 

ボトルケージ

S-WORKS Rib(中華)

中華ボントレガーXXX→Tacx Devaと変えてきて何故かまた中華に戻ってきました。迷走してます。片方しか付いていないのは、Aliexpressの糞セラーお得意の輸送事故によって届いた時点で壊れていたためです。ちなみに何故か全額(二個分)返金されたので実質タダで一つ手に入ったことになります。ラッキー。まあこれを使い続けるつもりは毛頭ないので、カンニバルXCか奮発してアランデルのカーボンケージを検討しています。

 

最後は足回りです。

 

ホイール

マビック キシリウムSSC SL

ふた昔くらい前のフラッグシップモデルです。良くも悪くもこのホイールが僕の自転車の方向性を形作っていますね。無難に行くなら黒リム黒ハブ黒スポークでしたが、個性的な自転車を組みたかったこともあり銀色のキシリウムを選択しました。詳しくはこちらをどうぞ。 MAVIC Ksyrium SSC SLを買いました。 - スカイ・ライダーズ

 

タイヤに関してなのですが、諸事情によりしばらくローラーでしか乗れなさそうなので、前にはミシュラン・ダイナミックスポーツ、リアにコンチネンタルのトレーナー用タイヤを履かせています。復帰したらまともなタイヤを履かせる予定です。

 

こんなもんでしょうか。個性的でかっこいい自転車を目指したつもりなのですが、少々うるさくなりすぎたので、個人的に点数を付けるとすれば75点ってところですね。一通りやれることはやり尽くした感があるので、次のフレームを買うまではこの自転車にはもう大きな更新は無いと思います。ではまた。

 

 

 

 

 

 

MAVIC Zxelliumさん

今回は殆ど誰も見てくれないようなどうでもいいパーツの話をしようかと思う。小物がする小物の話ってやかましいわ。

タイムからマビクソにペダルを新調した。
皆様もあまり耳に挟んだことのないであろうこのZxellium=ゼリウムなる単語は、マビックのペダル、シューズ群に付けられた総称だ。なんかかっこいい。ZとかXが入る商品名にオタクは弱いものなのである。TIMEのZXRSとかVXRSなんてオタクホイホイの典型だろう。

そしてこのゼリウムのペダルは、そのTIMEのXpressoシリーズのOEM商品だ。

しかしゼリウムは2016年をもって全グレードがディスコンになっている。これは2015年末にTIMEがロシニョールっつースキーのブランドを複数持つグループ(ちなみにかのLOOKのスキー部門もこの傘下)に吸収されたことが発端で、MAVICの親会社であるアメアスポーツもスキーブランドを保有することから、ライバル企業の子会社同士が協力関係にあるのはまずいってなことになったため、と言われている。

さて、このZxelliumにもXpresso同様にグレードがあるわけだが、Xpressoと比較するとこちらは幾分か簡略化されている。TIMEで言うXpresso1,2の下位グレードがZxelliumには存在しない。

命名ルールはキシリウムなどのホイールによく似る。まずエントリーを担うのがZxellium Eliteで、TIMEで言うところのXpresso4に相当だ。ボディは樹脂、シャフトはスチール、踏み面プレートはステンレスである。

ここまでは全年において共通だが、こっからがどうも面倒臭い。マビクソはホイールにおいても年式においてコロコロ名前を変える上にグレード分けが分かりにくいと悪名高いだが、ペダルも同様なのだ。しかもホイールに比べて流通量が少ないため当然情報も少なく、掻き集めるのにかなり苦労した。

僕の調べたところによると、なんとモデルライフ末期も末期、末年である2016年モデルからマビックはグレード名を変更してきたようだ。これは恐らくキシリウムSLS→キシリウムPROに変更されたようにホイールの命名ルールが変更されたのを受けてのことであろう。具体例を挙げつつ説明してゆく。

下から二番目のグレード、つまりTIMEで言うところののXpresso6に相当するモデルなのだが、これがモデル末期まではZxellium SLとなっており、最終型のみZxellium PROとなっている。ボディは樹脂、シャフトは中空スチール、踏み面プレートはステンレスだ。

で、上からも下からも三番目で、Xpresso10に相当するミドルグレードモデルがZxellium SLR、最終型のみZxellium PRO SLとなる。これより上位はボディがカーボン、プレートがアルミとなり、更にMAVICのプロ競技向けを意味するSSC、Special Service Courseの称号が付く。SLR=PRO SLでは、シャフトはSL=PROと同一の中空スチールとなっている。

今回僕が購入したセカンドグレード、Xpresso 12に相当するモデルがZxellium SLR Ti、最終型のみZxellium PRO SL Tiである。なげーよ。これはTiの名が示す通り、SLR=PRO SLと同一のカーボンボディアルミプレートで、シャフトのみ中空チタンとなるモデルだ。

そしてトップモデルがXpresso15に相当するZxellium ULTIMATEである。これは年式に依らず名称が統一されている。ボディは更に軽量なカーボン素材へと変更され、ベアリングはセラミックスピード社製のセラミックベアリングへと変更されるなど、究極の名を冠するにふさわしいと言えるだろう内容になっている。

 

さて、Xpresso4からXpresso12相当であるZxellium SLR Tiに変更し早速乗ってみると、ある程度予想は付いてはいたが、使用感などは全く変わらなかった。ステップイン、アウトの軽さ、フロート具合など全く同じなのだ。むしろ走行距離を重ねベアリングにアタリの付いてきたXpresso4と比較すると回転が渋いくらいである。

基本構造は共通、背面のカーボンバネについても共通なのでまあ分かりきっていた結果ではあるが、マビック並びにタイムのペダルをグレードアップしても、ビジュアル面、重量はともかくとして使用感においての向上は得られないというのが今回の結論である(ベアリングがセラミックスピードになるアルチメイト/15については話が別かもしれないが)。

短くなってしまったが、特に言及することもないので今回はここで締め括る。

余談だが、この記事から文体を変え、丁寧語を使用しないことにした点についてはご了承頂きたい。単に文字数が多くて疲れるという理由である。

 

猿でも分かるダサくならない自転車の弄り方

初めに言っておきますが、この記事は僕の独断と偏見によるものです。初心者向けです。なのでどうしても自転車が壊滅的にダサくなる、ダサいと言われる!という人だけ参考にしてください。あ、ちなみに僕は自分の自転車をさして格好良いと思っている訳ではないので叩かないでくださいね。また、ヴィンテージバイクについて考慮した内容ではない点はご了承ください。

では早速入っていきましょう。

まずはフレーム/完成車選び。これは基本的にはなんでもいいです。メーカーによってきちんとデザインされているもんなんで、この時点でダサいってことは滅多にありません。明暗が分かれるのは、フレーム(完成車)を選んだのちにパーツを自分で選んでゆく段階です。

とりあえずやるべきこと、やってはいけないことを箇条書きにまとめてみました。

  1. 使う色は黒に加えて0〜2色、多くて3色にする

  2. カラータイヤは使わない

  3. フレームのロゴのカラーと各パーツのロゴのカラーを極力合わせる

  4. クランクはケチらない

  5. 派手なフレーム×派手なパーツは避ける

  6. 差し色に面積を取りすぎない

  7. カッティングシート、ステッカーを貼らない

  8. パーツのブランドはできる限り合わせる

  9. バーテープで遊びすぎない

  10. パーツの色を揃える際には、色だけでなくその色彩にも気を払う

 

恐らくですが、これらを守るだけでもダサくはない自転車が組めるはずです。

さて、順番に詳しく見ていきましょう。

 

 1.使う色は黒に加えて0〜2色、多くて3色にする。

これは至極単純な理由で、色が多すぎるとまとまりが悪くなり、格好良く組むのが難しいからです。ボルトやディレイラーの羽などの細かい部分のシルバーカラーは必然的に入ってきますし、目立つものでもないのでカウントしなくていいでしょう。

説明の必要もないかと思いますが、黒に加えてとあるのは、タイヤは無論のこと、ステム、ハンドル、シートポスト、コンポーネントなど大抵の部品は黒基調である場合が多いためです。十数年前まではそれらはポリッシュシルバーを基調としたものがほとんどでしたが。

3色以上で最も組み上げやすい凡例のひとつが、黒×白(銀)×赤です。一般的に流通するロードバイクのパーツのカラーは黒、白、赤の順で多いので、細かい部分にも差し色を反映しやすいためです。困ったらモノトーン、もしくは黒白赤で間違いないでしょう。個性は出しにくいですけどね。

あ、最初にフレームはなんでもいいと述べましたが、モノトーン以外の色を使ってみたい方は、黒地に黒/グレーロゴのフレームは選ばない方が良いです(例えばキャノンデールのBBQカラーなど)。あのテのフレームは他のパーツも真っ黒で組むとめちゃくちゃ格好良いんですが、変に差し色を入れようとするとフレームに色彩が無い故にちぐはぐになりがちです。最悪なのは、蛍光色のバーテープに蛍光色のカッティングとか貼っちゃうやつです。主に中高生に多く見られます。気を付けましょうね。

 

2.カラータイヤは使わない。

これも説明不要です。絶対買うな。99%ダサくなります。バリバリのカラータイヤをイケてると思ってらっしゃる方がこの記事を見てらしましたら、僕とは一生相容れないのでここら辺でブラウザバックした方が良いかと思います。

飴タイヤは非常に難しいところで、上手く履きこなせば相当格好良いです。が、エラソーにのたまっている僕も未だに格好良い使い方の法則を見つけられていません。多分ですけど、タイヤ以外で使われている色が2色以下だと格好良いんじゃないかと思ってます。

 

3.フレームのロゴのカラーと各パーツのロゴのカラーを極力合わせる。

特にホイールです。フレームのメーカーロゴのカラーが白の場合は白も良いと思いますが、それ以外は基本的に黒にしましょう。ローハイトならばさして気にすることも無いかもしれませんが、ことディープリムに関してはこれの重要性が高いと思います。ZIPPやCOSMICなど、格好良く目立つロゴを鮮やかなホワイトで主張したい気持ちは分かりますが、フレームのロゴが黒いのに対しホイールのロゴが白だとホイールのみが悪目立ちしすぎます。

ステム、シートポストなんかは合わせられたらいいね、くらいの感覚でいいでしょう。そこまで目立ちはしません。クランクやコンポなんかは無理があるんで、余程こだわらない限り気にすることはないかと思います。

 
4.クランクはケチらない。

クランクは自転車の顔とも呼ばれる部品で、大きく印象を左右します。STIディレイラー、ブレーキなど他のコンポより2~3グレード上でも良いでしょう。身も蓋もないことを言うようですが、ぶっちゃけ、ポジションがしっかり出ていてクランクとホイールに良いのが付いてれば、ロードなんてぱっと見格好良く見えるもんです。

クランクのみSORAのフルデュラ組とクランクのみデュラのフルSORA組で他が全て同じ自転車があったら、多分後者の方がまだ格好良く見えると思います。

105組のロードにクランクのみデュラなんてのはしばしば見かけますね。貧乏臭いと揶揄されることもありますが、チャリンカスは何かにつけて他人を貶す生き物なので特に気にしなくていいでしょう。クランクも105のままよりか全然マシだと思います。まあ全部デュラで揃えられたらそれに越したことはないですが。

 

5.派手なフレーム×派手なパーツは避ける。

ケバくなりがちなので。以上。

 

6.差し色に面積を取りすぎない。

例えば黒と白と赤で組んだロードで、ステムだけ真っ赤な状態を想像してみてください。そこだけが悪目立ちして調和が崩れますよね。そういうことです。大人しく白か黒を使いましょう。

 

7. カッティングシート、ステッカーを貼らない。

何十年も自転車作ってるメーカーが考え抜いて施したデザインにただのオタクの手前ェが上塗りするな、ってだけです。やるならその前に自分のセンスを落ち着いて顧みてみましょうね。

 

8.パーツのブランドはできる限り合わせる。

例えばハンドルとステムのブランドを揃えるということです。DedaならDeda、3Tなら3T、のように。当然デザインに調和が取れます。ステムとシートポストなんかも、横から見たときに揃っていると格好良く見えます。ハンドル、ステム、シートポスト、ボトルケージ、ホイールが全部ZIPPで揃ってるのなんか最高ですよね。僕もいつかカネができたらやってみたいものです。

 

9.バーテープで遊びすぎない。

その1で少し述べましたが、いきなりバーテープに他の部分に使われていない色を使うなんてのは論外です。僕は基本的にはステムの色と合わせるのが格好良いと思っていますが、これはフレームに合わせるなど人それぞれでしょう。ただ、リ○ードスキンやス○カズ、g○eeなんかの主張が激しいバーテープはセンスに自信がある方以外にはあまりお勧めしません。シケた面したキモオタクがSupremeだかStussyだかを着てるみたいになりがちです。

 

10.パーツの色を揃える際には、色だけでなくその色調にも気を払う

これはちょっと差し色を覚えた中級者気取りにありがちで、ボルトやらボトルケージやらに同じ差し色を入れる際に、色調を見ずにとりあえず赤なら赤!てな具合でかき集めちゃうってことがあります。例えば同じ赤でも、マットな質感のビビッドレッドと、メタリックな質感の朱色に近いレッドでは全くの別物です。そしてそれらの微妙に色調の違う似た色が織り混ざっているのはかなり格好悪いです。

 

まとめ

ここまて述べてきたやるべきこと、やってはいけないことは、あくまで僕を含む多くのロードバイク初心者に限った話です。もちろんたくさんの色を使ったり派手なフレームに派手なパーツを合わせて格好良い自転車を作っている人だって大勢います。

当たり前のことしか言ってねえじゃんかよ、と思った方、それがフツーです。すみません。

お気付きの方もいらっしゃるかとは思いますが、色を使いすぎないとか派手×派手は避けるだとか、ファッションにも当てはまることなんですよね。まあロードバイクにハマるようなニンゲンってのはオタクばっかですし、オタクという生き物にファッションセンスなんてものを求めるのは筋違いと言うものですが。

ファッションもチャリも同じで、初心者は冒険しすぎないことが大事だと僕は思います。遊ぶのは上級者になってからって感じでいいんじゃないでしょうか。ではまた。

 

ちばから食った

書くことがなさすぎてとうとうラーメンブログもどきに手を出してしまいました。読まなくていいです。読まないでください。

 

千葉県市原市に本店を構え、現地で好評を博している二郎インスパイア系、「ちばから」が、国境を超えて都内へと進出してきたらしいので行ってきました。ちばからのからってなんだろう。

お店は渋谷駅から徒歩数分のラブホ街にあります。ラブホにログインする前に二郎系食って精力付けろ、てなメッセージでしょうか。僕が女だったら二郎食った直後の男なんてキスもしたくないですけどね。

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看板です。豚・脂・筋。筋...?

土曜の昼間に赴いたため、店の前には十人程の列がなされていました。食券を買い、並んで待ちます。

お初なので、一番オーソドックスなラーメンをチョイスしました。890円。高っ。

直系は無論インスパイアとしてもかなり高いです。まあ土地柄仕方ない感じもありますが、ちと高すぎやしないでしょうか。せめて850円ならギリ許容範囲内なんですが。

20分ほど待つと、暴利を貪って丸々と肥えた店員に店内へと通されます。どうでもいいですが、この店員の態度がかなり横柄で(主観ですが目黒二郎を軽く超えるレベル)、直接何か言われた訳ではありませんが、少し鼻につきました。これは僕の持論ですが、接客業の店員は基本的に敬語はマストで、客も敬語を使うべきだと考えてます。年齢差の如何に関わらず、丁寧語くらいは使って然るべきじゃないでしょうか。我々は店員と客である前に、他人同士です。僕が接客業を少しやっていた時は小学生相手にも丁寧語は使ってました。接客業嫌いだし向いてないんで秒で辞めましたが。

話が逸れました。店内はウッド基調で、二郎系にしてはこざっぱりとした内装に、カウンター10席ほどと、テーブル席が4卓。そして目に飛び込んでくるこの貼り紙。


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味のお好みのコール等の際ですが

にんにくはデフォでは入っておりません。

「にんにく抜きー」「にんにく無しで」は、ほとんどの場合私たちには、

「にんにくネギ」に聞こえてしまいます。

にんにくを入れたくないお客様は「にんにく」という単語を発声しないことをお勧めします。

 

こんなん笑うしかないでしょう。ワードセンスといい、どことなくユーモアを感じる文体といい秀逸です。真面目に話してるのに何故か失笑起きがちなタイプだと思います、これ書いた人。

 

 貼り紙ににんにくネギとあるように、ここは珍しくトッピングにネギがあります。ですが、なんも考えずに脳死でコールしてしまったので味わえませんでした。いつものようにヤサイニンニクマシと、来店したことのあるダチの勧めでカラメをコールしました。


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ブツです。あんまうまそうじゃないですね。

ヤサイはモヤシ9キャベツ1くらいで、茹で具合はかなりシャキシャキ感が残る固めでした。同じく渋谷に店を構えるインスパイア系、凛のヤサイに似てます。僕は三田二郎のようなクタ野菜が好みなので個人的にはマイナスポイントです。

ブタは分厚いものが1枚です。これまた凛に似ていて、直系では見られないホロホロと口の中で解けるブタです。ブタ無しラーメンとラーメンは値段が140円違うのですが、その価格差なりの価値はあります。うまいです。

麺はかなりうまいです。加水率が低いのでしょう、コシのある、味わい深い麺です。堅さも良い。

スープはドが付く乳化系です。少なくとも僕が食ったことのある直系、インスパイアではここまでの乳化は見たことないです。味はやや甘さが強く、関内二郎の甘辛さから辛さを抜き、醤油を尖らせた感じとでも言いましょうか。比較的好みが分かれそうではありますが、フツーにうまいです。

味に関してはそこそこ高レベルでまとまっていると思います。ただ麺量が300gと少ないので、食べ応えは微妙です。

 

トータルで見ると、前評判の高さから期待しすぎたのか、いささか期待外れだった感がありました。味は特に文句の付け所はありませんが、言うほどか?って感じでしたし、コスパと接客が減点ポイントです。

一食の価値はあると思いますし、渋谷で二郎系が食いたくなったら凛と並んで筆頭候補ですが、それ以上のものではないと僕は感じました。ああ三田二郎食いてぇ。

イコールプーリーでお手軽シマニョーロ

この間恵比寿駅にほど近い広場で輪行袋にチャリンコを詰めていたら突如警官3人に囲まれまして、アァとうとうこのブログにも言論統制が...などと絶望的な気分になりながら尋問(?)を受けていたんですが、話を聞くところによると彼らはどうやら輪行袋を広げる僕を見てテントを張っていると思ったようです。そりゃねえよ。

GWが暇すぎたのでシマニョーロをしました。10速です。

シマニョーロとはなんぞや?と言う方。簡潔に言えばSTIのみカンパエルゴに換装してシマノのコンポを動かすっつー裏技的なやつです。他にもシフトメイトや大回しなどの手法が編み出されていますが、僕はいちばん楽ですっきりしているイコールプーリーを使用するやり方を選択しました。タイトルが「レンジで簡単茶碗蒸し」的なノリなのもそのせいです。

 

用意した材料です。

  • シマノ RD-6700-SS
  • カンパニョーロ アテナ エルゴパワー('10)
  • グロータック イコールプーリー(赤)

以上です。お手軽ですね。中古パーツばっかを寄せ集めたので、総じて2万円も掛かってません。僕は特にリア11枚目の必要性を感じなかったので10sのままでシマニョることにしましたが、10s環境から11s化する場合でもRDは10s用を使えるため、イコールプーリーの色を金にして、11sスプロケを買い足すだけなので2万を少し超えるくらいの出資で済みます。下手したら6800アルテの中古で11s化するより安いかもしれません。どうせ値段が同じくらいなら面白いことしたくないですか?僕はしたいです。

このへんは調べればすぐ分かることですが、4700系Tiagra以外の10s環境をお使いの方はここからRDの購入が不要になります。4700はワイヤー引き量の点で孤立しているため、使用可能なイコールプーリーが存在しないので10sRDを別途買う必要がありました。また、用意するエルゴパワーはウルトラシフトであることが必須になります。ここで注意がありまして、僕はアテナのエルゴを使用していますが、基本的にはアテナのエルゴはパワーシフトなのでイコールプーリーでのシマニョーロ化には使えません。僕が今回購入した11s最初期モデル(2010年モデル)のみウルトラシフトに対応しているので使用できます。パワーシフトとウルトラシフトを簡単に見分ける方法として、エルゴ内側のリア変速レバー下部に大きな溝が切られているか否か、というのがあります。溝が切られていれば多段シフト可能なウルトラシフト、切られていなければパワーシフトです。コーラス以上は11s化以降ならば全てウルトラシフト対応なので、無条件に使用可能です。12速?知ったこっちゃねえよ。詳しくはグロータックの公式互換表を貼っつけとくのでそれを参照してください。


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ちなみにFDは互換表に関係なく10sでも11sでも正直なんでも使えます。基本的にフロント変速はアバウトです。サードパーティ製でシマスラカンパ兼用みたいなチェーンリングが普通に売ってるくらいですからね。僕はFD-4700で組みました。FD-4700は現行ティアグラのパーツでは一番有用ですね。ロングアームで変速性能は十ニ分、見た目もだいぶ注視しなきゃほぼアルテです。後発下位グレードのFD-R3000の方が引きが軽いという話はありますが。

あと、BR-7900以降のブレーキとカンパエルゴは引き量の問題から公式だと危険性のため使用禁止の互換ってことになってます。なので本当はカンパ用ブレーキも用意した方が好ましいです。まあ実際は普通に使えちゃうので気にしなくてもいいかもしれませんが、推奨はしません。詳しくは僕の過去記事に詳しいです。

さて、シマニョーロとして組んでゆく前に、まずは材料の下ごしらえとしてエルゴパワーにイコールプーリーを組み込む必要があります。これは非常に単純な作業で、特に特殊な技能は要りません。右手側のレバー内部の黒い純正プーリーをアーレンキーで外して、同じ場所にイコールプーリーを取り付けるだけです。ちなみに僕の買ったエルゴでは純正プーリーがクソアホみてーなトルクで締め付けられてて外すのにそこそこ苦心しました。

小細工が必要なのはこれくらいで、あとはフツーに組むだけなので作業内容は割愛します。一つ気をつける点として、シフトワイヤーを通す際には両手側共に親指側のシフターを押し切る必要があります。これをやらないとケーブルを通してもシフトワイヤーを引きません。調整はシマノと同じようにやればオールオッケーです。更にいくつか付け加えるとすれば、カンパのレバーフードはめちゃくちゃ剥がしにくいです。あと、T25トルクスレンチを用意しましょう。エルゴ取り付け時に必要になります。エルゴに限らずカンパはトルクスレンチが用いられてるパーツが多いです。

シフトワイヤーなんですが、結論から言えばシマノ用でも使えます。シマノとカンパではタイコの直径が違うのですが(シマノ:4.4mm、カンパ:3.9mm)、カンパエルゴのワイヤー受けはカンパワイヤー装着時にいくらか隙間ができる作りになっていて、シマノワイヤーがこれにちょうどぴったり嵌まります。なんですがこれ、ぴったりすぎて固着する可能性もあるらしく推奨はできまないので、あくまで可能という話です。気になる人はタイコを削るなんかして加工してください。

 

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 完成です。

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有機的な曲線で構成され、3Kカーボンを身に纏ったエルゴパワーの優美さはシマノにはない華があります。バーテープの巻き方がへったくそなのは見逃してください。どうでもいいですけど、このアテナエルゴはアルミレバーにカーボンラップです。化粧カーボンってやつですね。

肝心の操作感に入りましょう。まずシフトですが、イコールプーリーによるシンクロ率は完璧で、しっかり調整すれば全くチャラつきません。フィーリングとしては、シマノと比較すると全体的にボタン類の押し応えがしっかりあることが目立ちます。特に親指シフターを押した時など、強めのバチッという感覚があります。変速自体のショックがあるという訳ではないですし、引きが重いということもありません。あくまでレバーの反応の話です。僕としてはこの感触がかなり好みで、ギアチェンジが楽しくなりました。積極的にシフターを操作したくなります。またウルトラシフトの特徴である5段飛ばしシフターはしっかりバチバチバチバチバチッ!と飛ばした分だけのショックを伝えるのですが、変速自体は一気に5段飛ばしでした。これも結構癖になります。面白いです。必要となる機会があるかどうかには疑問がありますが、それを追究するのは野暮というものでしょう。また、フロント変速に関しては至って普通なので特に言うことはありません。一般的に他モデルから互換性の点で孤立しているFD-4700でも問題なくスパスパ変速します。懸念だったトリム操作もばっちりです。ま、フロントは変速が2枚しかないんで多少アバウトでもさほど問題ありません。ケセラセラの精神で突っ込んじゃいましょう。

突起部の小ささからブレーキも握り込みやすいです。やはり絶対的な制動力という点では同グレードのシマノ製品にやや劣りますが、スピードコントロールは格段にしやすく感じられました。

 

これは私見ですが、シフト時の感覚、ブレーキタッチのいずれに共通してシマノとカンパの目指す方向性の差異が析出しているようで興味深いです。シマノは操作感をなるべく少なくすることに尽力しているようで、つまり極力ストレスフリーな方向へ進化しているように感じます。Di2なんかはその精神の賜物でしょう。僕は試乗程度でしか触れたことがないですが。対するカンパは、やはりフィーリング重視でしょうか。変速したぞ、ブレーキ掛けてるぞ、てなリアクションをしっかりと返すような設計に意図的にされているのを感じます。工業製品に対するアプローチとしては前者が優れているように思えますが、実際に人が操るスポーツ機材に対するアプローチとしては甲乙付け難いところです。実際にカンパを使用する競技者が第一線でも存在することがそれを裏付けていると言っても良いでしょう。

プロのように絶対的性能を重視する必要のない我々ホビーライダーにとっては、カンパニョーロは一層魅力的な選択肢だと僕は考えます。外通や中古パーツを上手く活用することで、シマノと大差ない価格で組めるとすれば、多くの方にとって一考の価値はあるのではないでしょうか。

 

MAVIC Ksyrium SSC SLを買いました。

ほんとはワイドリムの中華カーボンクリンチャーなんかを買おうかな〜と思ってたんですが、気が付いたら13年前のキシリウムが生えていたというのが今回の話です。生えてしまったものは仕方ないので美味しく頂こうと思います。

ところで僕は余談というものが非常に大好きでして、記事を書いていても気が付けば余談が半分くらいとか余談の方が多いとかってことがままあるのですが、今回も例によってそんな感じになりそうなんで、興味のない方は適宜読み飛ばして下されば幸いです。

今日まで息づくキシリウ厶シリーズの歴史を辿ると、初代のキシリウムは'99年に登場しています。それまでも'94年初出のコスミックや'96年初出のヘリウ厶などの完組ホイールは存在したのですが、リムに直接ニップルをドリリングするForeテクノロジーやジクラル(アルミ)スポーク、DSをラジアル組NDSをクロス組としたイソパルススポーキングなど、完組ホイールでしか実現し得ない要素を盛り込んだ革命児的ホイールとして初代キシリウムはリリースされました。'02年モデルのキシリウムSLからは今でもお馴染みであるリム切削技術のISMが導入され、更に軽量化されると同時にほぼ現在の形となっています。現在こそカンパニョーロ(フルクラム)にも採用されているリム切削やアルミの極太スポークですが、それらの技術を最初にカンパが使用したホイールは、僕の知識が確かならばキシリウムSLから遅れること3年、'05年モデルのユーラス、レーシング1です。つまりこれらを最初にやり出したのはマビックで、カンパは後出しジャンケンなんですね。だからなんだという話なんですけど。

そのキシリウムSLの'04〜'05モデルが今回生えてきたホイールです。この世代は無印キシリウムキシリウムエリート、キシリウムSLの順にグレードが上がるので、当然ハイエンドモデルです。Foreテクノロジー、ジクラルスポーク、イソパルス、ISMが全部盛りです。今のキシリウムのハイエンドと比較して足りないのはオフセットリアリムとエグザリットくらいなもんですね。初代キシリウムが出た'00年前後はカーボンホイールはまだまだ未発達の領域で、かのランス・アームストロングを筆頭にキシリウムを愛用するプロ選手も多かったんですが、カーボンホイールの急速な発達と共に徐々にキシリウムはプロユースの最前線から退いてゆきました。とは言っても今回買ったキシリウムSLはギリギリUCIワールドチームクラスのトッププロにも使われていたことが散見できます。

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'05年にサエコキャノンデールがランプレに吸収され、ランプレ・カフィータとなっていた時代のチームバイクにキシリウムSLが使用されています。SIX13かっけー。もっとも翌年'06年からはチーム名がランプレ・フォンディタルに変更されるのと同時にバイクもウィリエールに変更、ホイールサプライヤーもフルクラムとなってしまいました。

ホイールの話に戻ります。先の画像を見ての通り、前作までの黒基調から一転、これでもかってくらいにシルバーシルバーしたデザインです。写真のバイクのSIX13には似合いすぎなくらい似合ってますが、僕のクソミドリアシッドグリーンのオプティモにはちょいミスマッチな気はあります。

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微妙ですね。きしめんスポークとバカでかいKSYRIUM SLロゴのおかげか、実際に装着する前に想像してたよりか悪くないですが、黒リムの方が親和性が高いです。

気になる人は気になるであろう重量ですが、フロントが686g、リアが882gのペアで1568gでした。現行のキシエリのカタログ値はペア1520gなのでそれより重いんですね。まあマビックはカタログ値での鯖の読みっぷりに定評がありますし、実質同じくらいでしょう。元々装着していたWH-RS10が実測1910gだったので、350g程度の軽量化です。

調べたところによると、この頃のキシリウムSLのリム重量は410g前後らしいです。ちなみに現在のキシエリが410g前後で同程度、デュラC24(9000)が385g前後、初代レーゼロが420g前後と言われているようです。ですが、マビックのキシリウムエリート以上のホイールは先述のForeテクノロジーによってリムテープが不要となっているので、リムテープ1本分(約20g)を引くとリムテープが必要なデュラC24とほぼ遜色ないということになります。もちろん個体差がありますし一概には言えませんが、外周部の重量が軽いのは事実です。マビックのホイールはリムが軽くてハブとスポークが重い、てのはそれなりに知られてます。まーマビックはリム屋さんですからね。

これは僕の個人的で稚拙な意見ですが、外周部の軽量化はハブやスポークの軽量化よりよっぽど重要だと思います。ワ○ズロードなんかのHPで廉価なホイールを紹介する時の売り文句に、「外周部重量が重いので、漕ぎ出しは重めだけれど速度に載せてしまえば維持は楽」なんてのをよく見かけますが、どうもあれは子供騙しというか初心者騙しの眉唾にしか見えません。仮に路面抵抗や空気抵抗などを始めとする、移動する物体に対してかかる様々な種類の抵抗が存在しない空間が存在しそこで自転車に乗れるとすれば重いリムの方が速いのかもしれませんが、現実的にはその手の抵抗はライダーに重くのしかかってきます。抵抗に抗って同じ速度を維持しようとすれば、ライダー側は常に加速しているってことになるわけです。加速時には慣性モーメントの小ささが重要なのは周知の事実ですね。物体はエネルギーを入力しなければ移動しません。

そもそも、本当に外周部が重けりゃ巡航が速いなら、プロは平坦なTTステージで比重の大きい物質のクソ重いリムを使ってます。全元素中で最も比重の大きい物質であるオスミウムは比重がアルミの約8.5倍なので、例えばリム重量600gのWH-R500-C30のリムをアルミの代わりにオスミウムで作れば(現実的に可能かどうかは知りませんが)、リム重量5kgオーバーのホイールが作れます。メカニックはホイール交換だけで一苦労です。次第にリムの重量化競争が加熱していくにつれて、重労働に耐えかねてメカニック人口が減り、ロードレース業界は更に窮地へと追いやられ、UCIも重量の下限の代わりに上限を設定することでしょう。

与太話が過ぎたのでそろそろ実走に入ります。

僕の感覚が鈍りきっているのか、最初の漕ぎ出しはさほど軽さを感じませんでしたが、シッティングで普段通りにくるくる回し始めるとスピードの乗りの良さを感じました。平地巡航も同様で、するすると加速していきます。ホイールを交換するとギアが何枚軽く感じたといった表現をよく見ますが、それというよりは、常に追い風に乗っているかのような感覚を覚えます。

登坂はシッティングでもダンシングでも楽に登れるのですが、特にダンシング時が好印象でした。イソパルススポーキングかジクラルスポークか、はたまたリム剛性に起因するのかは分かりませんが、以前感じていたバイクのウィップとホイールのたわみがシンクロしていない感覚がなくなり、シャキシャキ登るようになりました。この傾向は平地で高トルクを掛けた際にも見られ、ペダリングに合わせてカンカン進みます。

一般的に硬いと言われる高剛性リムにアルミスポークということで、最大の懸念要因だった乗り心地なのですが、これが意外と良くてびっくりしました。よく聞く脚に来るという感覚もありません。13年前のホイールの上中古なので、金属疲労によるものかもしれませんね。マビックのリム精度の高さや、1bar程タイヤの空気圧を落としたのも+に働いているかと思います。

また、クソだゴミだと散々な言われようのハブですが、前オーナーさんのメンテナンスかよかったのか普通に転がりました。普通に走っていて渋いとか転がらないって感覚はしません。フリーのラチェット音は下品すぎない程度のやかましさで、カンパ系に比べると低周波のジリジリ音で、僕はこっちの方が好みでした。歩行者除けには十分ですし。

 

まとめです。車体とのビジュアル的なマッチングこそ微妙ですが、その他の点では全方位大満足なホイールでした。今のところ本当にケチの付けようが無くて困ってます。次回はシマニョーロ化についての記事を書こうかと思います。それではまた。